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台灣的新年(台湾の新年)

公開日:2024.12.30 更新日:2025.01.11
New Year written in sand on the beach

皆さん、こんにちは!開発営業チームのHです。
私は台湾出身で、生まれてから初めて社会人になるまでずっと台湾で生活していました。社会人になってからは視野を広げたいという思いがあり、2024年の4月に日本の高知に来て働き始めました。
台湾と日本は地理的に近く、歴史的にも多くの交流があります。日本での生活の中で、台湾を思い出させるものを日本で見つけることができたり、逆に台湾に日本の文化の影響を感じることも多々あります。このような文化の交じり合いが、とても面白く、魅力的だと感じています。
今日は、台湾のお正月文化について皆さんにお話ししようと思います。これを機に台湾の年中行事について知っていただければ幸いです。

台湾のお正月の時期

台湾のお正月は日本とは異なり、伝統的な祝日は旧暦に基づいています。そのため、毎年始まる日が違い、月曜日から始まる年もあれば、水曜日から始まる年もあります。お正月が週末を含む場合、連休の日数が短くなることもあります。このように毎年連休の日数が変わるため、まるで「抽選」のような感覚があります。「今年は6日間の連休だ!」とか、「今年は9日間もある!」と、毎年ワクワクするものです。

除夕:大掃除の日

台湾のお正月の前日である「除夕」は、日本と同じように大掃除をする日です。家中を徹底的に掃除し、普段なかなか手が届かない場所まできれいにします。例えば、網戸を取り外して洗ったり、窓を全て磨いたりと、少し面倒な作業もありますが、新しい年を迎える準備として家がすっきりするのは気持ちが良いものです。

大年初一:家族団らんの日

大年初一(お正月の初日)は、親戚と集まって食事をする日です。家族全員で新年の挨拶を交わし、祖父母や親戚と再会しながら賑やかな雰囲気を楽しみます。これは、一年の中でも貴重な家族の団らんの時間です。

大年初二:嫁の実家に帰る日

台湾には「初二回娘家」(正月2日に妻が実家に帰る)という伝統的な言い回しがあります。この日は妻が自分の実家に帰省し、家族と再会する日とされています。現在ではこうした習慣に縛られることはなく、いつでも実家に帰ることができますが、私の家ではこの伝統を守り、お正月の期間中に母の実家を訪ね、母方(ははかた)の祖父母に会いに行きます。また、母方の親戚である叔父や叔母、従兄弟たちとも再会し、温かいひとときを過ごします。

お正月料理:年末年始の楽しみ

お正月期間で最も楽しみにしているのが、美味しい料理です。普段はなかなか食べられないごちそうを、この期間に存分に味わうことができます。
私の家では、通常レストランに年菜(お正月料理)を予約しておき、除夕に持ち帰って家でみんなでいただきます。これらのお正月料理には、日本と同様にそれぞれ意味があります。

  1. :余裕を表す「年年有余(年々余裕がある)」の象徴。この料理は全部食べ切らず、一部を残して「余裕」を表します。
  2. 長年菜:長寿の象徴。
  3. 佛跳牆(フォーティャオチャン):豪華で栄養たっぷりの料理。
  4. 年糕(ニェンガオ):昇進や成長を象徴する「年年高升(年々高く昇る)」の意味があります。

美味しい料理が多いため、ついつい食べ過ぎてしまい、お正月が終わる頃には1キロ太ることもよくあります(笑)。

紅包文化

紅包(お年玉)を渡すのも台湾のお正月の重要な習慣の一つです。子供の頃は、親や祖父母、親戚からたくさんの紅包をもらえるので、とても楽しみでした。毎年かなりの「利益」を得ることができました! しかし、社会人になると状況が逆転します。親戚に紅包を渡す必要はありませんが、親に紅包を包む習慣があり、これは感謝の気持ちを表す一つの方法です。

麻雀:欠かせない娯楽

麻雀は中華文化の精髄とも言える遊びで、お正月期間中には最も人気のある娯楽の一つです。親戚や友人と集まって、賑やかに麻雀を楽しむのは、お正月ならではの楽しみです。

お正月の話題攻防戦

お正月期間中、普段あまり会わない親戚たちとの挨拶が避けられませんが、これが時に「話題の攻防戦」になります。
例えば:

  1. 「どこで働いているの?」
  2. 「彼氏/彼女はいるの?」
  3. 「いつ結婚するの?」
  4. 「去年の収入は?」
  5. 「いつ子供を産むの?」

これらの質問は、若い世代にとって共通の悩みとなっており、ネット上でもこれをネタにしたミームがたくさん出回っています。今年のお正月も、皆さん頑張って乗り越えましょう!(笑)