フォークリフト運転技能講習と資格取得支援制度

目次
廣瀬製紙株式会社における資格取得支援制度
弊社では、製造現場で働く従業員を中心に資格取得支援を行っています。
私自身も現在は管理スタッフとして働いていますが、入社当時は製造現場で業務に従事していました。
製造現場では、日常生活ではあまり扱わない機材や資材を使用することが多く、業務によっては特定の資格がなければ作業できないケースもあります。
そのため、新人のうちは先輩作業者にフォローしてもらいながら仕事を覚え、必要な資格を取得していくことが一般的です。
フォークリフト運転技能講習修了証
そんな中で特に重要な資格のひとつが「フォークリフト運転技能講習修了証」です。
フォークリフトは、工場や倉庫内で原料や資材、製品を運搬するために欠かせない車両であり、正しく操作するためには労働安全衛生法に基づく技能講習を修了する必要があります。
フォークリフトを安全に運転するには、車両の仕組みや操作方法をしっかり学び、実際に運転して感覚をつかむことが大切です。
フォークリフトの資格取得には、学科講習と実技講習をクリアする必要があります。
学科では、フォークリフトの構造や安全操作の知識、関係法令などを学び、実技では実際にフォークリフトを操作しながら運転技術や荷物の取り扱いを習得します。
荷物の持ち上げ方やバランスの取り方、狭い場所での操作方法など、社内で役立つ知識を身につけることができます。
初心者の場合、通常4日間の講習を受けて修了証を取得するのが一般的ですが、既に一定の経験がある場合は講習日数が短縮されることもあります。
フォークリフトを運転できるようになると、製品の出荷作業や原料の搬入作業がスムーズに進むようになり、作業の効率も大幅に向上します。また、フォークリフトを自在に操る姿は、社内でも一目置かれる存在になります。
特に、大きな荷物を安定して運ぶ技術を身につけると、安全性も高まり、社内全体の作業効率にも良い影響を与えます。
フォークリフトの資格取得で苦労したこと、経験が活きたこと
現在、私自身はフォークリフトに乗る機会が減りましたが、取得したことで物流業務のフォローをする際に資格が役立つ場面が数多くありました。
フォークリフトの操作を知っていることで、作業全体の流れを把握しやすくなり、チームワークの向上にもつながると感じています。
当時私が受講した時は、学科の講習を1日受け、合格すれば実技講習に進み、3日間の実技講習を経て4日目に実技試験が行われる予定でした。
ここで実技講習を前にちょっと困ったことが・・・なんと講習で使用するフォークリフトは「エンジン式」で、社内で使用する「バッテリー式」とは仕様が異なっていました。
普通自動車でいうところのMT車と同様にクラッチの操作が必要です。
初めてのフォークリフトの運転に加えて、操作の難しいエンジン式に何度もエンストしてしまいました。感覚をつかむのにとても苦労しつつ、初めてのエンジン式に独特の音や振動による違いを感じ新鮮な気持ちで運転していました。
コンクリートの塊を移動させる課題がありましたが、荷物が指定範囲からはみ出したり障害物と接触したりすると減点対象となる為、制限時間で合格点に達するには正確なハンドル操作を求められます。
幸いにもなんとか試験に合格することができましたが、実技試験をしている間はとても短く感じられ緊張感のある時間でした。
その他の資格支援制度について
弊社ではフォークリフトの他にも、「危険物取扱者(甲・乙・丙)」や「ボイラー技士」、「玉掛け」などの資格取得も支援しています。
危険物取扱者の資格を取得すれば、ガソリンや化学薬品などの危険物を安全に管理・取り扱うことができるようになります。
ボイラー技士は、工場などで使用されるボイラー設備の運転・管理を行うために必要な資格で、設備管理業務に関わる人にとっては重要です。
玉掛けの資格を持っていれば、クレーンを使った重量物の吊り上げ作業に携わることができ、より専門的な業務に挑戦できるようになります。
このように、資格取得で得られるのは「安全で効率的な作業」だけではありません。
資格試験や講習を通じて、日々の業務に必要な知識・技術が身につき自分自身がスキルアップすると共に、社内での活躍の場を拡げることが期待されています。