廣瀬製紙

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今まさに開発中の「吸音シート」を徹底解説

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HIROSE HENGEN JIZAI

こんにちは。開発・営業チームで技術開発を行っている坂本です。
今回は、私たちが今まさに注目し、開発を行っている素材、吸音シートについて解説していきたいと思います。

吸音シートってどんな素材?

吸音シートがどんなものか、皆さんご存知ですか?
吸音シートとは、空間の防音効果を高めるために、反響音を沈め、より音をクリアにする際に使用する素材です。身近なものだと車やエアコンの室外機、洗濯機など家電製品にも使われています。

開発している吸音材

薄い!軽い!吸音性能抜群!不織布×ウレタンの新素材

現在私たちが開発している吸音シートは、不織布とウレタンフォームを特殊な接着法で貼り合わせて作られた、薄くて軽い製品です。

市場に出ている吸音シートのほとんどは、ウレタン素材で出来ています。
しかしウレタン素材単体の吸音シートを同じ厚さで比較すると、エネルギーの大きい低周波の吸音性能が低くなってしまうという問題点があります。

そこで私たちは、ウレタン素材と不織布を組み合わせる方法を開発しました。
この方法で作られたシートなら、厚みをほとんど変えずに吸音性能を大幅に高めることが可能です。

防音に必要なのは「吸音」じゃなくて、「遮音」じゃないの?

防音には、「遮音」と「吸音」のいずれの効果も必要です。
「遮音」が音を遮って消してくれることだと思っている方もいらっしゃいますが、「遮音」は音を反射させる役割であり、外からの音を完全に消すことは期待できません。

・遮音・・・音を遮るもの → 外からの音を反射させて室内に中に入れない役割
・吸音・・・音を吸収するもの → 室内に入った音、内側で発生した音を消す役割

例えば、住宅の場合で想像してみてください。
音の発生源(自動車の走行音など)に対しては、音を室内に入れないというのが一番に必要な防音対策となります(これが遮音)。

しかし実際には、完全に音を室内に入れないのは不可能です。そのため、防音のためには入ってきてしまった音の反響音や振動音などを吸収する役割が必要となり、これを実現するのが「吸音材」になります。

このように防音のためには、遮音材だけでなく、吸音材を用いることによって、より効果の高い防音が実現できるようになります。

薄くて軽い吸音シートは、「今」のニーズに合った将来性の高い素材です!

高級志向やデザイン性の高い商品は、小さくてコンパクトなものが多くなっています。
そういったものの市場ニーズが高まっているからこそ、薄くて軽い吸音材は必ず必要になってくると考えています。
音を消すための機能も完璧で、完成した製品のデザイン性も向上させられる。
そんな素材を作ることができたら、とても魅力的だと思いませんか?
「吸音」は、文献が非常に少なく、情報収集に多くの時間がかかる新しい分野です。
また、実際に測定して検証をしないとどういった結果が出るかわからないため、何度も県外の施設で、物性測定を行うなどの苦労もあります。

大変な開発ではありますが、私たちの生み出した素材が、製品の一つの部品として車や家電の中に入り、皆様に使っていただく日が来ると思うと、より一層頑張りたいという思いが強くなります。

これからも、市場化に向けて、吸音シートの開発を続けていきたいと思います。

音響性能評価装置

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