廣瀬製紙株式会社

PRODUCTS 製品紹介

PPS繊維100%湿式不織布(PS)
PSタイプ

世界で初めてPPS繊維(ポリフェニレンサルファイド)100%で作られた湿式不織布です。PPS繊維は、結晶性の高機能熱可塑性エンプラで耐熱性(融点280℃、最大連続使用温度が200-220℃)、耐蒸熱性、耐薬品性(酸、アルカリ、有機溶剤などに対して安定)、断熱性、難燃性(Lol=34の高い自己消化性)などにおいて優れた性能を発揮します。PSタイプは、このPPS繊維の特徴を活かしつつ、29~195μmの厚さに加工した高機能不織布です。

代表的な特徴

  • 耐熱性
  • 耐薬品性
  • 難燃性
  • 耐蒸熱性
  • PFAS代替

拡大写真

PPS繊維100%不織布PSタイプ 低秤量 (20 g/㎡)
低秤量
20 g/㎡
PPS繊維100%不織布PSタイプ 低秤量 (100 g/㎡)
高秤量
100 g/㎡
           

用途例

高い耐熱、耐薬品性を求められる、エネルギー、モビリティ分野等で活躍します。

モビリティ
エネルギー

耐熱性

PPSはスーパーエンジニアリングプラスチックの一つで、最大連続使用温度が200-220℃、融点は280℃と非常に高く、PET、PEなどの他のポリマーと比べて耐熱性に優れています。フッ素化合物(PFAS)の一種であるPTFEに近い耐熱性を有します。

最大連続使用温度が200-220℃、融点は280℃

耐薬品性

PPSは多くの有機溶剤やアルカリに対して耐性を持ちます。PETやPE等のポリマーと比較して、 有機溶剤やアルカリへの耐性が高く、耐薬品性の面でもPTFEの代替材料として注目されています。

〇使用可  △条件により使用可  ×使用不可

耐薬品性 PTFE PPS PET PE(HDPE) PA11/12
アセトン @100%、20℃
ベンゼン @100%、20℃
クロロホルム @20℃ × ×
エタノール @96%、20℃
メタノール @100%、20℃
フェノール @20℃ × ×
鉱油 @20℃
水酸化ナトリウム @10%、60℃ ×
トルエン @20℃
キシレン @20℃

出典:Omnexus” https://omnexus.specialchem.com/”を参考に廣瀬製紙で制作

グレード一覧とスペック

PSタイプは、これらの特徴を有するPPS繊維を原料に湿式法で製造した不織布です。坪量は16g/㎡~106.2g/㎡ 、厚みは29μm~195μm で抄紙可能です。

グレード 秤量(g/㎡) 厚さ(μm) 通気度(cm3/cm2・s)
PS0015S 16.0 29 172.3
PS0020 20.5 73 211.3
PS0040 39.2 100 62.7
PS0040S 40.2 61 23.6
PS0100S 106.2 128 1.2