廣瀬製紙株式会社

PRODUCTS 製品紹介

ポリオレフィン100%の湿式不織布
HOPタイプ

HOPタイプはポリオレフィン100%からなる湿式不織布で、キメ細かいことが特徴です。ポリプロピレンの芯の外側がポリエチレンで覆われた芯鞘繊維のポリオレフィンのみを原料としており、製造時、ポリエチレンが溶けて繊維同士を接着。接着剤などの薬品を使用しないため、食品やメディカル用途にも安心してご使用いただけます。秤量は超軽量の4 g/㎡から80 g/㎡までの間で柔軟に調整することができ、ヒートシール温度は約140℃です。

代表的な特徴

  • ヒートシール性
  • 疎水性
  • 熱成形性
  • 超軽量
  • 耐薬品性

拡大写真

ポリオレフィン100%の湿式不織布HOPタイプ 低秤量 (4 g/㎡)
低秤量
4 g/㎡
ポリオレフィン100%の湿式不織布HOPタイプ 低秤量 (60 g/㎡)
高秤量
60 g/㎡
           
ポリオレフィン100%の湿式不織布HOPタイプ 低秤量 (4 g/㎡)
乾式不織布
ポリオレフィン100%の湿式不織布HOPタイプ 低秤量 (60 g/㎡)
湿式不織布(HOPタイプ)

一般的に乾式不織布では、シートの表面が毛羽立つような構造をしています。(画像:左)湿式法で製造したHOPタイプは、液体の中に繊維を分散させて製造するため、均一で緻密な構造となり、平滑で手触りの良い表面を形成できます。 (画像:右)こうした柔らかく滑らかな表面構造は、対象物に対して高い追従性も示すため、食品やメディカルなどの人の肌に触れる用途に最適な不織布です。

 

水滴を表面に落とした時

水滴を表面に落とした時の接触角は 130°~140° です。この範囲の接触角を持つ素材は、水を弾く性質が強く、液体が表面を滑りやすくなるため疎水性を有します。

用途例

膜支持体

膜支持体

耐薬品性に優れたHOPタイプは、表層の膜部分の形成に様々な樹脂を使うことができます。また、支持体の密度を変えることによって、厚さや細孔のサイズをコントロールすることができるため、樹脂の特性に合わせた支持体を作成することが出来ます。

二次電池用セパレータ

耐薬品性に優れるHOPタイプは、電解液へも高い耐性を持ちます。二次加工の組み合わせによって厚さや密度も自在に変えられるため、様々な要求仕様に合わせ込むことができます。

フィルター

耐酸性、耐アルカリ性の高さは様々な対象物のフィルトレーションにも適しています。また、長期間使用による汚れにも、アルカリ系の洗浄剤を使ったクリーニングができるため長期にわたってご使用いただくことが可能です。熱による成型やシールも可能なため、形状も自由に調整することができます。

グレード一覧とスペック

グレード 秤量(g/㎡) 厚さ(μm) 通気度(cm3/cm2・s)
HOP-4H 4.2 20.0 271.7
HOP-30H 30.2 91.0 75.2
UOP-60 59.6 177.0 45.0
UOP-80S 80.7 173.0 14.4